福祉保育労滋賀支部は、6月18日、第11回滋賀社研集会を開催しました。会場とオンライン併用で行い33名が参加しました。
今回は、子どもの発達研究で知られる白石正久さん(龍谷大名誉教授)を講師に、「育ち合う職員集団と労働組合の役割」というタイトルで講演を聞き、参加者で交流しました。白石さんは、福祉職員(労働者)の捉え方として、新自由主義による福祉の商品化が労働者の内面にも浸透し、「やりがい」「働きがい」があることが当然視され、「しんどい」と言えない状況や「頑張っていたのに、突然辞めてしまう」ことも少なくないとし、そのうえで、「様々な未熟さ、不器用さ、思いを受け止める集団」が必要としました。また、「しんどさ」を生み出している元凶を学び、乗り越えていくためにも、職場のポジションや職種から自由に語り合える労働組合の大切さを話されました。
参加者の交流では、「人格的に関わる大切さや人間関係のヒントをもらった」「コロナで分断されているので組合で話していきたい」「職員は辞めて行く人も多く、理念が共有されていないと感じた」「クラスのリーダーの負担が大きく、トラブルも多い」等、職場の現状や各人の問題意識、講演から得たことなどいろいろな意見が出されました。(福祉保育労滋賀支部・滋賀保育ケアユニオン)