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介護職員の9000円賃上げ案の概要が判明

厚生労働省社会保障審議会の介護給付費分科会で、政府が検討している介護労働者の賃上げ策の概要が示されました。

 資料では、「介護職員処遇改善支援補助金(案)」となっていて、これまでの加算とは区別されているようです。補助額は、職員ひとりあたり9000円相当となっていますが、事業ごとに交付率が違い、職員数も常勤換算に応じて計算されます。また対象職種も、介護職員に限定され(他の職種にも配分可能)るために、前職員に配分しようと思えば、ひとりあたりの引き上げ額は下がってしまいます。

 一方で、補助額の2/3はベースアップに使うことが規定されるなど、実際の賃上げ効果につながる可能性もあります。しかし、9000円という額が介護労働者の低賃金を改善できる水準でないこと、実際には9000円にも至らないことなど、納得できる内容ではありません。

 福祉保育労では、引き続き、「9000円では足りない、大幅賃上げを」「介護・福祉職員の増員」の声を上げていきます。
(福祉保育労滋賀支部・滋賀福祉ケアユニオン)

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